非標準縞走査法 --  移動誤差があっても良い画質を

Talbot現象を利用した回折格子型干渉計法が普通のX線源(放射光に限らず)でも位相変化の検出が可能になります。 しかし、位相像を得られるために、縞走査法と呼ばれる回折格子を何回移動して撮影を行います。 

回折格子の移動距離が小さいので,誤差が生じ易いです。その誤差がナノレベルでも、位相像の影響があるので、 高精度の機械操作への要求が必要になります。

弊社の非標準縞走査法技術では、高精度の機械操作を回避できるように、回折格子の移動で誤差があっても画質の良い結果を得られます。

弊社の非標準縞走査法技術では、多周期走査でも適用できます。すなわち、回折格子の多数の周期内で多い回数で移動する場合、より正確な位相像が得られます。

X線Talbot干渉計実際データ

実データの撮影画像は、東北大学の百生先生から頂きました。

回折格子の移動誤差が30nm前後です。

Phase Equiment Phase Equiment
図 1   従来手法で得られた位相微分像 図 2   弊社手法で得られた位相微分像

[1] 廉 松哲, 楊 海圏, 『位相撮影装置およびその復元方法』, 特願2014-197488、特許第6543838号.